住宅ローンが残っている家を売るなんて無理…そう思っていませんか？

実は、ローンが完済できていなくても不動産を売却することは可能です。

むしろ、「今だからこそ」売ることで損失を抑える選択肢にもなります。

今回は、沖縄で住宅ローンが残っている家を売却するための方法と、その際に注意したいポイントをわかりやすく解説します。

住宅ローンが残ったままでも売却できる理由

不動産売却において最も重要なのは「抵当権の抹消」です。

抵当権とは、金融機関がローンを貸し出す際にその物件に設定する“担保”のこと。

ローン残債がある状態ではこの抵当権が設定されたままになっています。

ですが、不動産の売却価格でローンを完済し、抵当権を抹消できる場合は、問題なく売却可能です。

この仕組みを活用すれば、たとえローンが残っていてもスムーズに売却へ進むことができます。

どのくらいの価格で売ればいいのか？

売却の第一ステップは、残っている住宅ローンの「残高確認」です。

例えば、ローン残高が2,000万円であれば、少なくとも2,000万円以上で売らなければ完済できません。

沖縄県の住宅市場は、特に那覇市や北谷町などの人気エリアを中心に、依然として価格が高い傾向があります。

国土交通省のデータによると、2024年時点で沖縄県内の住宅地平均価格は、全国平均と比較しても上昇傾向が続いており、前年比約3.2％の上昇が見られました。

このような市場動向を踏まえ、自分の不動産の現在の市場価値を知ることが売却成功のカギとなります。

売却の選択肢は2つ

1. 通常売却（オーバーローンでなければ）

不動産の売却額が住宅ローン残債を上回る、または同等である場合は、通常通りの売却手続きを行えば問題ありません。

売買契約締結後、決済のタイミングでローンを一括返済し、抵当権を抹消することで買主へ名義変更が可能になります。

2. 任意売却（オーバーローンの場合）

売却価格がローン残高を下回る場合には、「任意売却」が選択肢になります。

これは、金融機関と交渉し、抵当権を抹消してもらった上で不動産を売却する方法です。

任意売却のメリットは、競売よりも高く売れる可能性があること、また引っ越しの時期なども相談しやすいことです。

ただし、任意売却は金融機関の許可が必要で、信頼できる不動産会社のサポートが不可欠になります。

売却の前に確認しておきたい3つのこと

1.ローンの残債と売却予想価格の差

→ 買取業者や仲介を利用して、価格の目安を早めに把握しましょう。

2.契約書や登記情報の確認

→ 契約当時の住宅ローンの契約書、登記簿謄本が必要になることがあります。

3.金融機関への事前相談

→ 任意売却を検討するなら、早めに金融機関へ連絡を。

沖縄市場での売却の現実的な展望

沖縄の不動産市場は、観光地としての価値や移住需要の高さもあり、全国平均よりも「下がりにくい」傾向にあります。

特に、コロナ禍以降は“住環境の良さ”が注目され、沖縄への移住を希望する層が増えたことで、売却には追い風が吹いていると言えるでしょう。

今後も全国的な金利上昇が進めば、住宅ローンの負担が増える可能性もあり、その前に「売却」という判断をする人も増えていくと考えられます。

早めの行動が損を防ぐカギ

住宅ローンが残っている家を売るのは難しそうに思えますが、実際には多くの方がこの方法で「人生のリセット」をしています。

もしも「将来的に手放すかも」と感じているなら、今の沖縄の地価をうまく活用し、選択肢の一つとして検討してみてください。

後悔しないためには、まずは信頼できる不動産会社へ早めに相談することが大切です。

賢く売却を進め、未来の暮らしに余裕と安心をもたらす第一歩にしていただければと思います。