「家を売りたい。でもできれば、少しでも高く売れたら…」

そう考えるのは当然のことです。とくに沖縄のような独自の気候や建物特性を持つ地域では、工夫次第で査定額に差が出ることも少なくありません。

この記事では、住宅の査定額を上げるために実践できる裏ワザを、現場目線でお伝えします。

第一印象で決まる！外観と玄関まわりを整える

査定時にまず見られるのは「外観」と「玄関」。

ここでの印象が悪いと、内部がいくらきれいでもマイナス評価になってしまいます。特に沖縄では潮風によるサビやカビが出やすく、見た目の劣化も早いのが特徴。

以下の点をチェックしておきましょう。

• 壁のひびや塗装の剥がれはないか
• 表札やポストが古くなっていないか
• 植栽や雑草は整っているか
• 玄関扉やインターホン周りに汚れがないか

わずか1万円〜3万円程度の外構クリーニングや軽補修で、「この家、きちんと管理されているな」という印象に変わります。

室内の「におい」と「湿気」対策が査定額を左右する

沖縄の家屋では、湿気やカビ臭が大敵。とくに梅雨や台風シーズン後には、臭い対策が甘いとマイナス評価に直結します。

おすすめは以下のような対策です。

• 全室で除湿剤を使用（コスト：約2,000円〜）
• クローゼットや押し入れは換気をし、開けておく
• カーテンやカーペットは洗濯または新調
• 簡易消臭スプレーを活用（業者消臭も選択肢）

実際に、私たちが担当した物件で、生活臭が軽減された後に約30万円高く売却できた事例もあります。査定の際に「におい」は数値化されませんが、購入希望者の心理には確実に影響します。

修繕より「手直し感」を出さない演出が鍵

大規模なリフォームをするよりも、「修繕が必要と見せない工夫」の方がコスパが高いです。

例えば

• 床のきしみは「家具で隠す」
• クロスの一部は「照明を変えて目立たなくする」
• 古い水栓や取っ手だけ「安価に新品へ交換」
• カーテンをナチュラル系に変更し、生活感を薄める

このように、“このままでも住めそう”と思わせることで、「リフォームが必要そう」と思わせない＝査定減点を回避できます。

査定前の「タイミング」も重要！

沖縄の不動産は、季節と売り出し時期にも左右されます。

• 移住希望者や県外需要が高まるのは1〜3月
• 転勤者の動きがあるのは4月・9月前後
• 観光客が多く物件内覧が増えるのは夏季（7月〜9月）

このような時期を狙って査定・売り出しをすると、競合が少なくなり、結果的に“相場以上”で売却できるチャンスがあります。

少しの工夫が査定額アップにつながる

査定額を大幅に上げるには、費用をかけずとも「第一印象」「生活感の排除」「湿気対策」「売り出し時期」の4点を意識するだけで十分です。

最小限のコストで最大限の印象アップを目指し、少しでも良い条件で売却を進めていきましょう。

沖縄での不動産売却を成功させるために、「見せ方」の戦略はとても重要です。

AHC株式会社では、そうした工夫も含めて、お客様と一緒に最適な売却方法を考えてまいります。