コロナ禍以降、働き方は大きく変わり、「どこに住むか」は「どこで働くか」と同じくらい重要な選択になりました。特に自然豊かで暮らしやすいとされる沖縄は、リモートワーカーにとって理想の移住先として注目されています。

では、実際に沖縄でリモートワークを前提に住むとしたら、どのエリアが選ばれているのでしょうか？今回は、住みやすさ・通信環境・生活利便性の視点から、リモートワークに向いている沖縄の地域を解説します。

通信環境が安定していることが最重要

まず前提として、リモートワークで絶対に外せない条件が「安定したネット環境」です。

沖縄県は、主要都市部であれば光回線対応の物件も増えてきていますが、地域によっては回線速度が不安定だったり、プロバイダの選択肢が限られていることもあります。特に郊外や海沿いの物件では、設備状況の確認が必要です。

内見前に、「光回線導入済みか」「最大通信速度」「モバイルWi-Fiの電波状況」を確認することが推奨されます。

リモートワーカーに人気の沖縄エリア

那覇市・新都心エリア

・光回線完備の物件が多い

・スーパーや病院、飲食店が豊富

・空港・高速ICも近く、県外出張にも便利

バランスの取れた都市機能が魅力です。家賃は県内でもやや高めですが、利便性を重視する方には安定した選択肢です。

宜野湾市・普天間エリア

・那覇より家賃が抑えめ

・大型スーパーや家電量販店あり

・インターネット対応物件が増加中

那覇通勤圏内にありながら、静かな住環境が広がる人気エリアです。

北中城村・ライカム周辺

・大型ショッピングモール（イオンモール沖縄ライカム）が生活を支える

・緑豊かで子育て世代にも人気

・高層マンションに光回線が標準装備されている物件も

都市と自然のバランスがとれた、今注目のニュータウン型エリアです。

静けさと自然を求めるなら中南部の郊外も

リモートワークの醍醐味は、どこにいても仕事ができること。都市部の喧騒を離れたい方には、以下のようなエリアも選択肢になります。

• 南城市：海の眺望が良く、土地も広め
• うるま市：自然環境が豊かで、ゆったりした時間が流れる
• 読谷村：アーティストやクリエイターに人気。カフェも充実

ただし、こうしたエリアでは車が必須になる点と、通信速度の確認は特に重要になります。

暮らしの“継続性”を見越した不動産選びを

現場での肌感として、最近は「ワーケーション」目的ではなく、「家族で沖縄に移住して、リモートで長く働きたい」というお客様が増えています。

そうした方々が後悔しないために大切なのは、仕事・生活・教育の全体バランスです。通信だけでなく、保育園・学校・病院・スーパーなどの距離も含めて「無理なく続けられる暮らし方」を意識して選ぶことをおすすめします。

快適な仕事と生活が両立できる沖縄のエリア選び

リモートワーク時代、沖縄での住まい選びは「眺めが良い」や「自然が豊か」だけでは決められません。通信インフラの整備状況、生活利便性、家賃とのバランスを総合的に判断することが、後悔のない暮らしにつながります。

「住みたい場所で、ちゃんと働ける」——そんな新しい住まい方が、沖縄ではすでに始まっています。自分たちの理想の生活像を明確にしながら、エリア選びを進めていきましょう。