「新築だから安心」と思って選んだ沖縄のアパート。しかし、実際に住み始めると、新築ならではの落とし穴がいくつもありました。今回は、沖縄の新築アパートに隠れる意外な弱点を３つに絞り、快適な暮らしを手に入れるための対策をご紹介します。

１．断熱・遮熱性能の甘さによる電気代増

沖縄の夏は日射量が強く、新築でも壁や窓の遮熱性能が十分でない物件が散見されます。

• 夏場の室内温度が35℃を超える日も珍しくない
• エアコン稼働時間が長くなり、月の電気代が1.5万円以上になるケースも

沖縄県の「住宅市場動向調査」では、新築アパートの80％以上が断熱材を標準装備しているものの、窓の遮熱・断熱ガラス採用率は30％程度にとどまります。対策としては、内見時に窓ガラスの種類を確認し、※簾（すだれ）や遮熱カーテンを併用することで、月間1,000円～2,000円の節約が期待できます。

２．共用設備の少なさが招くストレス

新築アパートはユニット数を増やして家賃を抑える傾向が強く、共用施設が簡素な場合があります。

• 宅配ボックスが未設置で、不在時の荷物受け取りが不便
• ゴミステーションの容量不足で、収集日前後は雑然としがち

那覇市のゴミ排出量は年間約50万トンと増加傾向にあり、ゴミ置き場の設計が追いついていない物件も。契約前に「宅配ボックス」「ゴミステーションの管理方法・収集回数」を確認し、必要であれば自宅用のコンテナやポストを準備することをおすすめします。

３．立地重視で見落としがちな騒音・振動問題

新築アパートは駅近や大型道路沿いに建てられることが多く、利便性が高い反面、騒音や振動が住み心地を悪化させることがあります。

• 朝夕の車両通過音が壁を通じて響く
• 周辺の建設工事が長期間続きやすい

沖縄県警「生活環境保全条例」では、住宅地の深夜騒音基準を定めていますが、新築物件は条例外の「商業地域境界」に建つ場合も。内見時には、現地でスマホ録音や振動チェックを行い、実際の音環境を確認しましょう。

市場に対する意見：新築＝安心はもう古い視点

新築アパートは確かに最新設備が整っていますが、実際の暮らしに直結する「快適性」は別問題です。私自身、多くの新築入居者から「想像以上に暑い」「夜眠れない」といった声を聞いています。見た目や設備の新しさだけで判断せず、「快適な生活が長続きするか」を最優先に選ぶべきだと感じています。

未来の快適をつかむために

新築アパートで失敗しないためには、以下の３点を必ずチェックしてください。

1. 窓のガラス・断熱施工状況
2. 宅配ボックスやゴミ収集体制などの共用設備
3. 現地での騒音・振動レベルの実測

これらを事前に確認することで、新築の見た目だけでなく、暮らしやすさを手に入れた快適な沖縄ライフが実現します。まずは内見チェックリストを用意し、未来のゆとりある住まい選びを始めましょう！